人生初めての就職活動。高校入試より、大学入試より、人生を大きく左右するイベントに、これからあなたは立ち向かわなければなりません。

2008/02/23発行　【就活支援.com】採用担当者が見た『あなたのエントリーシート』

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★☆本日のエントリーシート題材☆★
『あなたの強みについて述べて下さい。』
○志望企業：国内製造メーカー
○志望職種：営業
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┼──１．あなたのエントリーシート回答例（字数制限なし）───────┼

私の強みは、何事も諦めずにやり抜くことです。
私は、毎日大学まで片道２時間の道のりを、
電車とバスを乗り継いで通学しています。
満員電車内では、押しつぶされたり、
長時間立ちっぱなしになったりすることもしばしばあります。
それでも私は、大学入学から３年間、１日も遅れることなく大学に通い、
無遅刻・無欠席を貫いています。
もともと朝が弱かった私にとって、特に冬の早起きは辛く、
大変な忍耐力が必要でしたが、
今では朝の弱さを克服し、早起きが苦にならなくなりました。
こうした経験をしたことで、
多少の辛さにはへこたれない精神力が身に付きましたので、
社会人になっても、仕事に一生懸命打ち込み、
コツコツ頑張って困難を克服する自信があります。

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┼──２．採用担当者が見た印象────────────────────┼

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（ 全体的な印象は？ ）
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『何事も諦めずにやり抜く』精神力を持った人材は、
採用担当者からすると、喉から手が出るほど欲しい人材です。
しかし・・・その精神力を裏付けるエピソードが、
無遅刻・無欠席というのは、寂しすぎます。
無遅刻というのは、社会人の常識であり、そんなことをアピールされても、
採用側に与えるインパクトは、限りなくゼロに近いでしょう。
裏付けのエピソードを差し替えることをお勧めします。

たとえ、面接に進んだとしても、
「あなたの精神力を裏付ける他のエピソードはありますか？」
という質問が返ってくる可能性があります。
いずれにせよ、『何事も諦めずにやり抜く』精神力を、
裏付ける・証明出来るエピソードを準備する必要があります。


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（ 改善すべきポイントは？ ）
　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
≪≪改善提案１≫≫
敢えてこのエピソードを残すのであれば、
『もともと朝が弱かった私にとって、特に冬の早起きは辛く、
大変な忍耐力が必要でしたが、』
の一文を、より具体的な工夫を添えて、強調することです。
そもそも、「どうして２時間の通学をする必要に迫られたのか？」
という説明も必要しょう。
通学時間の短い場所で一人暮らしをするという選択肢があるにも関わらず、
なぜ、敢えて通学２時間という選択をしたのか、理由を知りたいものです。


≪≪改善提案２≫≫
細かい指摘をするならば、
『私の強みは、何事も諦めずにやり抜くことです。』
の一文は、「私の強みは、何事も諦めずに成し遂げる精神力です。」
に差し替えることをお勧めします。

『やり抜くこと』という表現が、曖昧かつ砕けた表現なので、
「やり抜く＝成し遂げる」・「こと＝精神力」と置き換えるべきです。


≪≪改善提案３≫≫
『多少の辛さにはへこたれない精神力が身に付きました』
『多少の辛さ』・・・に限定する理由はないでしょう。
『へこたれない』・・・は砕けた表現です。

また、最後の一文は、
あなたが非常に小さなスケールの人材であるかのような印象を与えます。
「どのような困難にあっても、
３年間の通学を通して培った精神力で乗り切っていく自信があります。」
くらいの表現にした方が、前向きで明るい印象を残す事が出来るでしょう。

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